【8月21日 AFP】22-23イングランド・プレミアリーグは20日、第3節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)はアウェーでボーンマス(AFC Bournemouth)に3-0で勝利し、開幕3連勝で暫定首位に立った。

 ちょうど1年前にクラブワーストとなる67年ぶりの開幕3連敗を喫したアーセナルは、今季は3連勝スタートで暫定ながらもトップにつけた。

 開始11分間で2得点を挙げたアーセナルのMFマルティン・ウーデゴール(Martin Odegaard)は、「昨シーズンと比べれば少しは進歩した」としつつ、「けれども落ち着いて謙虚にハードワークを続け、その先に何があるのかを見極めなければならない」と気を引き締めた。

 5分にアーセナルは、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)の見事なドリブルとパスからガブリエウ・マルティネッリ(Gabriel Martinelli)がシュートを放つと、そのこぼれ球にウーデゴールが詰めて先制した。

 その6分後にキャプテンのウーデゴールは、ジェズスのタッチが大きくなったボールを蹴り込んで再びゴールネットを揺らした。

 さらに54分にはフランス代表DFウィリアム・サリバ(William Saliba)がペナルティーエリアの隅から放ったシュートは弧を描いてゴールに吸い込まれた。サリバのクラブ初得点はアーセナルにみなぎる自信を象徴するかのようなゴールだった。

 一方、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は1-0でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に勝利した。

 5月にアーセナルとの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権争いに勝利したトッテナムは、今季初めてフルシーズン指揮を執るアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督を移籍市場で大きく後押しした。今季は開幕3試合で7ポイントを獲得し、暫定2位と好調を維持している。

 後半劇的にチームを立て直したトッテナムは、孫興民(Son Heung-min、ソン・フンミン)のCKからイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)がすらしたボールにハリー・ケイン(Harry Kane)が頭で合わせた。

 トッテナムでプレミア通算185点目をマークしたケインは、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)氏がマンチェスター・シティ(Manchester City)で挙げた184点を上回り、単一クラブでのリーグ戦最多得点記録を更新した。またケインは、トッテナムでの公式戦の得点数を通算250ゴールとしている。

 いまだに主要タイトル獲得の経験がないケインについてコンテ監督は、「どの選手も個人的な成功を犠牲にしてでもトロフィーを獲得する準備ができていると思う」と話し、「われわれはこの方向で取り組んでいる。困難で長い道のりではあるが、これに挑戦しなければならない」とタイトル獲得に意欲を見せた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS