【8月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏の妻ヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんは19日、同氏が死亡したヘリコプター墜落事故の初期対応者が遺体画像を撮影して精神的苦痛を受けたと主張し、ネット上での写真の拡散を今も恐れながら生活していると話した。

 2020年1月に米ロサンゼルス近郊の丘陵地帯で発生した事故では、ブライアント氏と同氏の娘ら9人が命を落とした。

 ヴァネッサさんは、ロサンゼルス郡保安局の職員と消防隊員が現場の写真を撮って友人や初期対応者の間で共有したことで精神的苦痛を受けたとして、数百万ドルの損害賠償を求めて提訴している。

 この日行われた裁判では、画像がネット上に流出して「拡散が繰り返される」ことを恐れて暮らしていると涙ながらに明かし、「一度拡散されたら、もう取り返しがつかない」と訴えた。

 保安官の一人は、一緒にテレビゲームをプレーした同僚1人に遺体の画像を送ったことを認めている。

 ロサンゼルス郡の代理人は写真が撮影された点については争っていないが、画像が公開されたことはなく、すでに消去されていると主張している。(c)AFP