【4月13日 AFPBB News】5年前の2016年4月13日、米プロバスケットボール(NBA)ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)が、現役最後の試合で60得点を記録し、ハリウッド(Hollywood)映画の夢のようなエンディングで輝かしい20年のキャリアに幕を引いた。

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 元チームメートのシャキール・オニール(Shaquille O’Neal)氏や俳優のジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)氏、元サッカー選手のデビッド・ベッカム(David Beckham)氏ら、数多くの一流セレブがコート脇から声援を送る中、ブライアントは完璧な筋書きのフィナーレを披露してみせた。

 満員の観客の感情が渦巻く本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)で行われたユタ・ジャズ(Utah Jazz)との2015-16シーズン最終戦で、当時37歳のブライアントは第4クオーターだけで23得点を挙げる活躍をみせ、史上最年長となる1試合60得点を記録し、チームを101-96の勝利へ導いた。

 ブライアントは試合後、観客に向かって「みなさん、こんなにあっという間に20年が過ぎたなんて信じられません。わけがわかりません。みなさんとともにこのコートに立てたこと、支えてくれたチームメート、みんなで歩んできた旅路のすべてに感謝します」と語った。

「僕は小さいころから熱狂的なレイカーズファンでした。熱狂的な、です。だからドラフト後にトレードでここへやって来て、20年を過ごすことができて、これ以上の物語は、どんな作家にも書けはしない」

「みなさんへの気持ちは、どんな言葉でも表すことができません。ありがとう。心の底からありがとう。なんて言ったらいいかな? マンバ(ブライアントの愛称)アウト」

 ブライアントは引退後、自身を題材にした作品で第90回アカデミー賞(Academy Awards)の短編アニメーション賞に輝くなど、バスケットボール以外の分野にも活躍の場を広げた。また、現役時代に着用していた背番号8と24は、レイカーズの永久欠番となった。

 現役時代をレイカーズ一筋で20年過ごし、通算5度のNBAファイナル制覇を成し遂げたブライアント氏だったが、昨年1月26日に娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんら8人と一緒にヘリコプター墜落事故に遭遇し、帰らぬ人となった。(c)AFPBB News