【8月21日 CGTN Japanese】中国の広東省(Guangdong)文物局によりますと、同省汕頭市(Shantou)にある清末民初(20世紀の最初の20年間)の伝統的な「私家園林」に関する課題研究がこのほど終了しました。私家園林とは、地元名士などの手により個人の趣味で造られたもので、皇帝所有の「皇家園林」に対してこう呼ばれます。  

 今回の研究は、汕頭市にある伝統的な私家園林の全面調査などの作業を1年半かけて完了させました。主な研究対象は、西園、西塘、林園、耐軒の4カ所の文化財保護地点です。  

 広東省文物局は、今回の研究で初めてデジタル3次元レーザースキャンを用いて潮州・汕頭地区にある私家園林を測量・製図し、文化財保護地点の各種情報を高精度に記録し、4つの園林の特徴と価値を全面的かつ完全に示し、研究報告書をまとめました。園林の修繕作業は、デジタル化された3次元レーザースキャンによって効果的に進められました。  

 清の時代に、現在の広東省や広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)などの「嶺南園林」は、中国北部の「北方園林」や現在の浙江省(Zhejiang)や江蘇省(Jiangsu)などの「江南園林」と並んで、中国園林の主要な流派となりました。潮州・汕頭地区の園林は嶺南園林を構成する重要な部分です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News