【8月16日 AFP】22-23イングランド・プレミアリーグは15日、第2節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はクリスタルパレス(Crystal Palace)に先制され、FWダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez)が退場するという苦しい展開になったが、なんとか追いつき1-1で引き分けた。

 前半、ウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha)に先制点を許したリバプールは、ルイス・ディアス(Luis Diaz)が華麗な一撃を決めると、アンフィールド(Anfield)のファンの前では2017年以来となるリーグ戦での黒星を免れ、勝ち点1を手にした。

 今季リーグ戦開幕からわずか2試合で、リバプールは首位マンチェスター・シティ(Manchester City)に4ポイント差をつけられているが、7500万ユーロ(約102億円)の移籍金で加入したヌニェスがその大きな原因となっている。

 シティとのFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2022)でゴールを挙げたヌニェスは、2-2に終わったプレミア開幕節のフラム(Fulham)戦でも途中出場からチームを救う同点弾をマークした。

 しかしこの日は、ヌニェスが60分を前にヨアキム・アンデルセン(Joachim Andersen)に頭突きをしたことでリバプールは苦しい立場に立たされ、優勝争いをする上でその差がさらに広がる結果となった。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は試合後、ヌニェスはチームの士気を下げたかと問われ「そのことについては彼はもう自分で理解している」とコメントした。

「もちろんあれはレッドカードだった。彼は挑発されたが、あのように振る舞うべきではなかった」

 リバプールはディアスの同点弾で自ら招いた窮地から幾分か脱したが、クロップ監督はシーズン序盤に負傷者が続出するという困難な1週間を経て、10人のチームが見せた対処法を誇らしく思うと述べた。

 ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)やティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)、ジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)、ジョエル・マティプ(Joel Matip)、イブラヒマ・コナテ(Ibrahima Konate)の全員がこの日はベンチ外となった。

 リバプールは、リーグ戦では2020-21シーズンの最終節を最後に出場がなかったCBナサニエル・フィリップス(Nathaniel Phillips)を起用せざるを得ず、指揮官には終盤に攻撃陣を交代させる選択肢も一切なかった。(c)AFP/Kieran CANNING