【8月15日 AFP】南米エクアドル南西の港湾都市グアヤキル(Guayaquil)で14日、爆発が起こり、5人が死亡、16人が負傷した他、住宅8軒と車両2台が破損した。政府は、麻薬組織による攻撃だと非難している。

 ギジェルモ・ラソ(Guillermo Lasso)大統領は同日、グアヤキルに非常事態宣言を出した。ラソ氏はツイッター(Twitter)に「組織的犯罪が国を支配することを許さない」と投稿した。

 治安当局によると、非常事態宣言の期間は30日間。

 パトリシオ・カリージョ(Patricio Carrillo)内相は、死亡した5人の身元が判明したが、いずれも犯罪歴はなかったと説明した。また、違法薬物の密売に長年関与している犯罪組織に雇われた者の犯行だと非難している。

 エクアドルは世界の2大コカイン生産国であるコロンビアとペルーの間に位置する。国連(UN)の統計によると、2020年に世界で押収されたコカインの6.5%をエクアドル産が占めていた。

 人口1800万人のエクアドルの昨年の殺人発生率は10万人当たり14件で、20年に比べ2倍近くに増加した。(c)AFP