【5月10日 AFP】南米エクアドルの刑務所でギャング同士の抗争が暴動に発展し、9日までに受刑者44人が死亡した。警察によると、暴動に乗じて脱走を試みた者もおり、112人は拘束されたが、108人が依然逃亡中。

 当局によると、暴動が発生したのは首都キトから約80キロ離れたサントドミンゴデロスコロラドス(Santo Domingo de los Colorados)のべジャビスタ(Bellavista)刑務所。敵対するギャング団「ロスロボス(Los Lobos)」と「R7」の間で乱闘騒ぎとなった。

 検察はツイッター(Twitter)に、事態は「まだ収束していない」と投稿した。

 現場では、顔面に傷を負った受刑者がトラックや救急車で医療施設に搬送された。情報を求め、刑務所に駆け付けた親族の姿も見られた。

 エクアドルの刑務所では昨年2月以降、5件の暴動が発生し、受刑者計350人が死亡している。先月には、南部クエンカ(Cuenca)の刑務所の暴動で少なくとも20人が死亡した。(c)AFP