【8月11日 AFP】ロシア外務省報道官は11日、同国のウクライナ侵攻をめぐる対応により、スイスは永世中立国としての地位を失ったとして、ロシアでウクライナの利益代表を務めることはできないとの考えを示した。

 スイスは10日、ウクライナからロシアで利益代表を務めるよう要請を受けたと明らかにしていた。報道官によると、スイス側からロシアとウクライナ双方の利益代表を務める用意があるとの意向が伝えられ、これに同意するかどうか確認を求められたという。

 同報道官は記者会見で、スイスはウクライナ政府を支援してロシアに制裁を科していると指摘し、「残念ながら、スイスは中立国の地位を失っており、仲介者や利益代表として行動できない」と述べた。

 スイスは1870〜71年の普仏戦争を手始めに、紛争時に利益保護国としての役割を果たしてきた。現在も、ジョージアでロシアの利益代表を務めている。(c)AFP