【8月11日 AFP】米労働省が10日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で8.5%の上昇となった。6月は9.1%と40年ぶりの高水準を記録していたが、過去数週間のエネルギー価格の低下により、インフレがわずかに和らいだ。

 CPI上昇率は市場の予測を下回る結果で、米連邦準備制度理事会(FRB)への利上げ圧力が弱まり、今年11月の中間選挙を控えたジョー・バイデン(Joe Biden)政権にとって待望の追い風となる可能性がある。

 CPIは前月比で小幅の上昇が予想されていたが、実際には横ばいとなり、5月比で大幅に上昇していた前月から大きく改善した。バイデン大統領は「7月のインフレ率が0%という経済ニュースを受け取った」とし、インフレが緩和し始めている可能性を示すものだとして歓迎。一方で、世界的な課題は残っており、経済が「さらなる逆風」に直面する可能性があることを認めた。(c)AFP/Heather SCOTT and Julie CHABANAS