【8月10日 AFP】米国のマイク・ペンス(Mike Pence)前副大統領は9日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の邸宅が連邦捜査局(FBI)による家宅捜索を受けたことについて、「深い懸念」を表明し、司法省の「党派性」が見て取れると述べた。

 ペンス氏は「トランプ前大統領の私邸に対する前例のない家宅捜索について、多くの米国人と深い懸念を共有している」とツイッター(Twitter)に投稿。「トランプ政権時代にFBIが政治的動機に基づいて行動していることが明らかになった。それから数年たった今も、司法省は党派性を帯び続けているようだ。対処しなければならない」と述べた。

 さらに「(今回の家宅捜索は)わが国の司法制度と(メリック・)ガーランド(Merrick Garland)司法長官に対する国民の信頼を損なうものだ」として、家宅捜索の容疑について直ちに十分な説明をするようガーランド氏に求めた。

 トランプ氏も家宅捜索について「2024年大統領選に是が非でも私を出馬させたくない急進左派・民主党が、司法制度を武器として利用している」と非難していた。

 FBIは家宅捜索の容疑についてコメントしていない。しかし、多数の米メディアは、トランプ氏が退任後にホワイトハウス(White House)から許可なく持ち出した機密文書に関連するものであり、令状に基づく捜索だと報じている。

 ペンス氏は2021年1月6日の連邦議会襲撃の後、トランプ氏と疎遠になった。ペンス氏は2024年米大統領選共和党予備選への出馬を検討しているとみられているが、同選挙にはトランプ氏も出馬をほのめかしている。(c)AFP