【8月9日 AFP】韓国のソウルなど首都圏で記録的な大雨が8日から続き、地下鉄駅の浸水や道路の冠水が発生し、少なくとも7人が死亡、7人が行方不明となっている。当局は9日、さらなる降雨が予想されているとして、警戒を呼び掛けた。

 聯合(Yonhap)ニュースによると、8日から9日にかけての降雨量は過去80年間で最多だという。

 AFP記者は、ソウルの主要な交差点で、洪水で身動きが取れなくなった自動車が多数放置されているのを目撃した。当局が撤去作業を進めている。

 ソーシャルメディアには8日夜、腰まで水に漬かって歩く人や、浸水した地下鉄駅のほか、特に激しい豪雨に見舞われた富裕地区の江南(Gangnam)で水に半分漬かった自動車の映像などが投稿された。

 尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)大統領は、気候変動が記録的な豪雨を引き起こしていると指摘。「気候変動に伴う異常気象が日常の一部になりつつあり、現在の危機管理システムを一から見直す必要がある」との考えを示した。(c)AFP