【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)の女子シングルス決勝に進出したオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)が、家族はビザ(査証)がないため現地で観戦できないと話していた件で、ジャバー本人が9日の決勝後、そもそも家族はビザを申請していなかったと釈明した。

 この件をめぐっては、決勝前日の英BBCの記事で、ジャバーが兄弟は「うまくいけば来られる」が、「他の家族は残念ながらビザがない」ため、「つらいけれど故郷から応援することになる」と語ったと伝えられていた。

 それを受け、在チュニジアの英国大使館は調査に乗り出す意向を示していたが、ジャバーはエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に敗れた決勝後の会見で、「家族がビザを持っていないとは言ったけれど、申請したのに拒否されたとは言っていない」と話し、両親は時間がなかったためビザを申請していなかったと説明。

 今回の一件は「すごくまずい」ことになってしまったと苦笑いしつつ、「英国とチュニジアの間に問題はない。いい関係」だと言って笑顔を見せた。(c)AFP