【7月14日 AFP】スズキ(Suzuki Motor)は13日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラス参戦を今シーズン限りで終了することで、大会を運営するドルナスポーツ(Dorna Sports)と合意したと発表した。2026年までとなっていた契約を4年前倒しで打ち切っての撤退となる。

 スズキは5月に経済的理由で撤退する意向を示しており、今回の発表でも同様の理由を挙げた。

 スズキの鈴木俊宏(Toshihiro Suzuki)代表取締役社長は、発表文で「二輪レース活動は常に技術革新・人材育成の場としてチャレンジをしてきた場所であります」と記し、「このたびの決断は、レース活動を通じて培ってきた技術力・人材を、サステナブルな社会の実現へ振り向け、新たな二輪事業の創生に挑戦していくことを意味しております」と説明した。

 2011年限りでMotoGPから一度撤退した後、2015年から復帰していたスズキ。再参戦後は、2020年にジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)が年間王者に輝き、アレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)も3位に入っていた。

 報道によれば、ミルとリンスは来季、ホンダ(Honda)と契約する見通しだという。(c)AFP