【8月4日 CNS】中国・四川省(Sichuan)楽山市(Leshan)にあるレストランの庭で7月、約1億年前の恐竜の足跡が見つかり、驚きとともにニュースが広がった。恐竜に詳しい客が偶然、訪れたことによる発見だった。

 足跡が見つかったのは、楽山市の岷江(Min River)東岸の山腹にある「楽山園芸森林レストラン」。7月10日、食事をしていた客の欧さんが庭にある穴に気づき、恐竜の足跡の可能性が高いと考えた。室内装飾家の欧さんは考古学を趣味としており、インターネットを通じて専門家として知られる中国地質大学(China University of Geosciences)の邢立達(Xing Lida)准教授に連絡を取った。

 7月16日、邢准教授と自貢恐竜博物館(Zigong Dinosaur Museum)の彭光照(Peng Guangzhao)研究員らで作る専門家チームが現地を調査。白亜紀初期のブロントサウルスの足跡と認定した。2つの道筋に10を超える足跡があり、2頭が移動した痕跡とみられる。恐竜の体長は約8メートルで、日照り時に川辺で活動していたと推測される。

 レストランオーナーの朱さんは「私たちは古い家屋を改築してレストランを始めたのですが、その際にコンクリートの床を掘り起こして元の状態に戻していました。地面のくぼみが恐竜の足跡とは思いもしませんでした」と驚いている。

 邢准教授は「最近は市民の間でも研究心が高まっている成果だ」と話している。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News