【8月4日 AFP】男子ゴルフの新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに出場するフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)やブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)ら11人が3日、反トラスト法(独占禁止法)違反で米ツアー(US PGA Tour)を提訴した。

 新リーグ参戦により、米ツアーのジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーから科された無期限の出場停止処分を不服とするもので、訴訟はカリフォルニア州北部地区の連邦地裁で起こされた。

 サウジアラビアが後援する同シリーズの賞金は史上最高額の各大会総額2500万ドル(約33億4000万円)で、多額の契約金を提示された選手もいると報じられている。サウジアラビアの人権問題をめぐって参戦を批判する声もあるが、これまでに一部のトップ選手が出場している。

 11人のうちマット・ジョーンズ(Matt Jones、オーストラリア)とテーラー・グーチ(Talor Gooch、米国)、ハドソン・スワフォード(Hudson Swafford、米国)の3人は、来週米メンフィス(Memphis)で開催されるフェデックス・カップ(FedEx Cup)プレーオフ初戦に出場するため、処分の差し止めを求めている。ジョーンズらは、米ツアーから出場停止処分を受ける前に獲得したポイントでプレーオフの出場資格を得ている。

 他にはメキシコ勢のアブラハム・アンセル(Abraham Ancer)とカルロス・オルティス(Carlos Ortiz)、イングランドのイアン・ポールター(Ian Poulter)、米国勢のジェイソン・コクラック(Jason Kokrak)、パット・ペレス(Pat Perez)、ピーター・アーレイン(Peter Uihlein)が提訴している。

 米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)が入手した、モナハン氏から選手宛ての書簡によると、米ツアーは出場停止処分に関する法的立場に自信を持っているという。一方のリブゴルフは同チャンネルに対するコメントで、訴訟を支持する姿勢を示している。(c)AFP