【8月3日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が、新リーグのリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズからの7億~8億ドル(約921億~1052億円)の参戦オファーを断っていたことが分かった。シリーズの最高経営責任者(CEO)であるグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏が明かした。

 メジャー通算15勝を挙げているウッズは以前から、ゴルフ界の分断を招くおそれがあり、サウジアラビアによる「スポーツウオッシング」だとの批判も出ている新シリーズに対して、反対の姿勢を明確にしている。

 元世界ランキング1位で、新シリーズの顔となっているノーマン氏は、前週シリーズ第3戦が行われた米ニュージャージー州ベッドミンスター(Bedminster)のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ・ベッドミンスター(Trump National Golf Club Bedminster)で、FOXニュース(Fox News)の司会者タッカー・カールソン(Tucker Carlson)氏によるインタビューに応じた。

 その中で、「7億、8億、10億ドル(約1316億円)」で参戦を打診したというのは本当かと問われたノーマン氏は「そういう数字があったというのは本当だ」と答え、「タイガーは大きな影響力を持っている。だからトップクラスを検討するのは当然のことだ」と話した。

「シリーズは私がCEOになる前からタイガーにアプローチしていて、だからそう、数字はそれに近いものだった」

 46歳のウッズは、一貫して米ツアー(US PGA Tour)への忠誠を宣言し、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson)やダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)、ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)といった米国勢や、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)らのメジャー覇者にならってリブゴルフに乗り換えることはないと話している。(c)AFP