【8月2日 AFP】ロシア外務省は2日、米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長が台湾を訪問する計画が報じられ、中国政府が強く反発していることを受けて、米政府が世界を不安定化させていると非難した。

 マリア・ザハロワ(Maria Zakharova)外務省報道官は「米政府が世界を不安定化させている。(米国が)過去数十年間で解決できた紛争は一つもない。多数引き起こしている」とソーシャルメディアに投稿した。

 ウクライナ侵攻をめぐり前例のない経済制裁を科され、国際社会で孤立しているロシアは中国との関係強化を図っており、台湾問題をめぐっては中国への連帯を表明している。

 現在アジア歴訪中のペロシ氏が実際に台湾を訪れれば、近年では最高位の米政府関係者による訪台となる。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、中国が台湾に対し同様の武力行使に及ぶ可能性があるとして、懸念が強まっている。(c)AFP