【8月2日 AFP】中国当局は1日、少子高齢化が進む中、人口が2025年までに減少に転じるとの予測を発表した。

 政府は16年、厳格な「一人っ子政策」を緩和。昨年は3人まで子どもを認めるとしたものの、出生率は過去最低の水準となっている。

 国家衛生健康委員会(NHC)は最新の報告書で、人口増加率は著しく低下しており、21~25年の間に減少に転じるとの見方を示した。

 当局は今年1月、人口は同期間にゼロ成長、もしくは減少すると予想していた。

 報告書によると、近年の出生率は1.3以下に落ち込んでいる。35年ごろに高齢化が深刻化し、60歳以上が人口の3割を占める見込みだ。

 1世帯当たりの人数も減っており、年金や子どもの養育の機能が「弱っている」という。報告書は、子育て支援の充実や、住居、教育、税金に関する家庭の負担を軽減するための政策が必要だと指摘している。(c)AFP