【7月29日 AFP】ウクライナの裁判所は29日、ロシアによる侵攻開始後初めて行われた戦争犯罪をめぐる裁判で、民間人を殺害した罪でロシア兵に対して言い渡されていた終身刑を、禁錮15年に減刑した。

 首都キーウの控訴裁はウェブサイトで、ワディム・シシマリン(Vadim Shishimarin)被告(22)の弁護側の控訴内容が部分的に認められ、被告は禁錮15年に処されると発表した。

 シシマリン被告は、2月にウクライナ北東部チュパキウカ(Chupakhivka)村で非武装の民間人男性(62)を殺害した罪で5月に有罪が確定し、終身刑を言い渡されていた。

 被告は、車を強奪してロシアへ逃亡しようとしたところを男性に目撃され、別の兵士から圧力を受けて男性を撃ったと主張していた。

 被告の弁護人は、判決には「社会的圧力」が影響したとして、上訴の意向を示していた。(c)AFP