【7月29日 CGTN Japanese】今日(7月29日)は12回目の「世界トラの日(World Tiger Day)」です。中国では野生動物保護の取り組みが進む中、トラの保護は目覚ましい成果を挙げており、現存する野生の東北虎(アムールトラ)の数は60頭を超えています。

 中国東北部の代表的な動物である東北虎は、森林生態系の頂点に立つ大型肉食動物で、生物の多様性と生態バランスを維持する上で重要な意義を持っています。現在、老爺嶺、小興安嶺など多くの地域が野生の東北虎の安定した分布地域になっています。中国国内の東北虎の個体群は徐々に回復し、生息環境は改善され続けています。

 国家林業草原局野生動物保護管理処の李林海(Li Linhai)処長によりますと、東北虎の保護を強化するために、その分布地域に自然保護区や管理保護ステーションを設置したほか、生息地の巡回・監視・モニタリングを強化しています。

 また、野生の東北虎による人や家畜、作物被害への賠償を確実に行うことで、人々の利益を守り、野生動物保護に対する住民の意欲がそがれることがないように取り組んでいます。同時に、積極的に人工繁殖を実施し、人工繁殖個体群の確立と拡大を図るとともに、トラの生息する国々との協力と交流を積極的に行って、世界におけるトラの保護の促進を図っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News