【7月29日 AFP】米南部アラバマ州で28日、死刑囚の刑が執行された。被害者の遺族は刑の執行に反対していた。

 執行されたのは、ジョー・ネイサン・ジェームズ死刑囚(49)。1994年に元交際相手のフェイス・ホールさん(当時26歳)を殺害した罪で、96年に死刑判決を受けた。

 アラバマ州の検察当局によると、28日午後9時27分、薬物注射により死刑が執行された。

 ジェームズ死刑囚は連邦最高裁判所に対し、「遺族の意向に従い」刑の執行を停止するよう求めていた。

 事件当時、6歳と3歳だったホールさんの娘は、テレビ局CBS 42のインタビューで、刑の執行に反対の立場を示していた。姉妹の一人は「進めてほしくない。私たちは神ではない」と語った。またもう一人は「『目には目を』という対応は良い未来をもたらさない」と述べた。

 米国で死刑が執行されたのはジェームズ死刑囚で今年8人目。(c)AFP