【7月28日 AFP】フィリピン北部で27日に起きたマグニチュード(M)7.0の地震で、地元警察によると死者は少なくとも5人になった。

 地震はルソン(Luzon)島の山岳地帯にあるアブラ(Abra)州で発生。震源は浅く、数十か所で土砂災害が起きたほか、建物の損壊や停電も相次いだ。

 同州の州都バンゲド(Bangued)では、23歳の女性が崩落した壁の下敷きになり死亡。ベンゲット(Benguet)州では建設作業員2人が死亡、カリンガ(Kalinga)州でも落石が建設現場を直撃し作業員1人が死亡した。南イコロス(Ilocos Sur)州では散歩中に土砂崩れに巻き込まれた高齢女性1人が亡くなった。けが人は100人を超えており、アブラ州では少なくとも78人が負傷した。

 今回の地震は、フィリピン観測史上最大級の規模。同国で最多の人口を抱えるルソン島では、首都マニラを含む広範囲で揺れが感じられた。(c)AFP/Mikhail FLORES