【7月27日 AFP】ウクライナ軍は27日未明、ロシア軍が支配する南部ヘルソン(Kherson)にある要衝の橋を攻撃した。両国側の当局者がそれぞれ発表した。

 ロシア軍はドニエプル(Dnieper)川に架かるアントニフスキー(Antonivskiy)橋をヘルソンへの主要な物資補給ルートとして使っている。

 ウクライナ軍は27日朝、この橋を狙ったロケット攻撃の様子を映したとされる動画を公開した。

 ウクライナ政府は、戦略的に重要なヘルソン州を奪還するために大規模な反撃を行うと表明している。

 ロシアが設置したヘルソン州の行政機構の幹部キリル・ストレモウソフ(Kirill Stremousov)氏は、夜間に橋が攻撃され、交通が遮断されたことを認めた。

 だがストレモウソフ氏は、被害の影響は小さいと主張し、今回の攻撃は戦局の行方を「決して」左右することはないと述べた。

 一方、ウクライナのミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問は、「占領者はドニエプル川を泳いで渡る練習をしておいた方がいい。もしくは可能なうちにヘルソンから退去した方がいい」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 西側諸国から射程の長い武器を供与されたウクライナ軍は、ロシア支配地域のより後方の補給ラインに対する攻撃が可能になっている。(c)AFP​​