【7月26日 AFP】米国務省は25日、ウェンディ・シャーマン(Wendy Sherman)国務副長官率いる代表団が南太平洋の島国ソロモン諸島の首都ホニアラを訪問し、第2次世界大戦(World War II)のガダルカナル島の戦い(Battle of Guadalcanal)から80年を記念する式典に出席すると発表した。

 代表団には故ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元大統領の長女、キャロライン・ケネディ(Caroline Kennedy)駐豪大使ら外交関係者、軍幹部も加わる。

 ガダルカナル島の戦いは1942~43年、太平洋戦争で同島をめぐって半年間にわたって行われた旧日本軍と米軍の戦い。激戦の結果、旧日本軍は撤退し、太平洋戦争の転換点の一つとなった。

 シャーマン氏の父は海兵隊員として参戦し、重傷を負った。ケネディ元大統領はこの戦いの後、ソロモン諸島沖で、乗船していた艦艇が旧日本軍の艦船と衝突して負傷したことで知られる。

 記念行事は、今や米国の緊密な同盟国となった日本との共催で8月6~8日の日程で行われる。

 国務省は行事について「米国と連合国、ソロモン諸島、日本などのガダルカナル島の戦いに関わった人々の献身と犠牲をたたえ、追悼するためのものだ」と説明した。

 ソロモンは4月、中国が太平洋で軍事的影響力を強める恐れがあるとの米豪の警告を振り切り、中国と安全保障協定を締結。ただマナセ・ソガバレ(Manasseh Sogavare)首相は最近、ソロモンが軍事攻撃の標的となるのを避けるため、外国の軍事基地を受け入れるつもりはないと表明した。(c)AFP