【7月25日 AFP】韓国で、同国に駐留している米軍の攻撃ヘリコプター「アパッチ(Apache)」による実弾演習が実施されている。米軍が25日発表した。韓国は、核を保有する北朝鮮に対する抑止力の強化を目指している。

 韓国で米軍攻撃ヘリの実弾演習が行われるのは2019年以来。北朝鮮は今年に入り、記録的な回数の兵器実験を実施しており、17年以降初めて大陸間弾道ミサイルも発射した。

 米陸軍の第2歩兵師団(2nd Infantry Division)はAFPに対し、演習が行われているのは南北間の非武装地帯(DMZ)に近いロドリゲス実弾演習場(Rodriguez Live Fire Complex)で、最新鋭の攻撃ヘリAH64Eを投入していると明らかにした。

 5月に韓国大統領に就任し、北朝鮮への強硬姿勢を打ち出している尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)氏は、米韓合同軍事演習の「正常化」を明言している。

 韓国では今月、両国軍による10日間の合同訓練も行われ、米軍のステルス戦闘機F35A6機が韓国入りした。同機が韓国へ公式配備されたのは2017年末以来。(c)AFP