【7月23日 AFP】米プロレス団体WWEのトップを務めていたビンス・マクマホン(Vince McMahon)氏(76)が22日、引退を表明した。同氏はプロレスを世界的なエンターテインメント産業に押し上げたプロモーターだが、最近は不倫や口止め料の支払いの疑惑が持たれていた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の長年の友人であるマクマホン氏は、一時期は自ら選手としてリングに上がり、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のライバルリーグで、派手な演出で話題となったXFLを創設するなどした。

 一方で、社員と不倫関係を持ち、相手女性に口止め料として300万ドル(約4億1000万円)を支払った疑惑が浮上。先月、その内部調査の結果を待つ間、会長兼最高経営責任者(CEO)を辞任していた。

 マクマホン氏は発表文で、「77歳に近づき、WWEの会長兼CEOを退く時期が来たと感じている。長年にわたり、WWEが皆さんを喜ばせ、刺激を与え、感動させ、驚かせ、そして常に楽しませる手助けができたことは光栄だった」と述べた。(c)AFP/Jim SLATER