■対応策は

 ヨーク氏は、北極圏の集落では家庭ごみの処理に多額の費用がかかると指摘している。凍結し、岩の多い地盤では、ごみ処理の選択肢が限られるからだ。

 一般的な処理法は開放投棄や低温焼却だが、高温焼却する方が、完全とは言えないまでもより良い方法だと同氏はみている。

 一部の集落では、ホッキョクグマが人間の食品を食べる前にごみ処理場から追い払うため、パトロール隊を結成している。

 論文の執筆者らは、問題に関する啓発活動の推進に加え、エアホーン(空気警音器)や電気フェンスといった殺傷力のない手段の活用も提唱している。(c)AFP/Kelly MACNAMARA