【3月12日 AFP】(更新)中国北東部黒竜江(Heilongjiang)省ハルビン(Harbin)に12日、建物内でホッキョクグマが飼育されているホテルが開業した。動物愛護団体が直ちに非難の声を上げた。

 利用客らは、展示スペースで過ごすホッキョクグマの姿を、客室などから1日24時間眺めることができる。

 ホッキョクグマは、国際自然保護連合(IUCN)が定める絶滅の恐れのある野生生物種の一覧「レッドリスト(Red List)」で「危急種」に指定されている。

 動物愛護団体は怒りを示し、「動物の苦痛」から利益を得る施設の利用は避けるよう呼び掛けている。

 動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)アジア支部のジェイソン・ベーカー(Jason Baker)副会長は「ホッキョクグマは北極にいるべきもの。動物園や水族館のガラスの箱、もちろんホテルにいるべきものではない」と批判した。(c)AFP