【7月22日 AFP】南米アルゼンチンの動物保護団体は21日、保護施設で生まれ、昨年イベラ国立公園(Ibera National Park)に放たれたジャガーが、子どもを2頭出産したと発表した。同公園で野生のジャガーが生まれたのは70年ぶりだという。

 動物保護団体「リワイルディング・アルヘンティーナ(Rewilding Argentina)」が運営する「ジャガー再導入センター(CRY)」のマガリ・ロンゴ氏は、隠しカメラの映像で、母親が子どもの世話をしているのが確認されたと述べた。

 同団体は、「野生に返ったジャガーが新しい世代を産んだというのは、ジャガーの絶滅阻止を目指すプロジェクトにとって素晴らしいニュースだ」とコメントした。

 母親のアラミは、2018年にCRYで生まれ、昨年9月に公園に放たれた。父親はブラジルで保護されたジャトバジン。2019年にCRYに寄贈され、昨年12月に公園に放たれた。

 CRYによると、アルゼンチンには現在200~300頭のジャガーが生息すると推定されてる。(c)AFP