【7月22日 AFP】これは枯れ草か、釣り糸か、それともスパゲティか──?

 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーシビアランス(Perseverance)」が、絡み合った糸のような物体の画像を捉え、宇宙愛好家たちの興味をかき立てている。

 だが、最も妥当な説明は、もっとありきたりだった。2021年2月、パーシビアランスを火星表面に降下させる際に使われた部品の残骸である可能性が高いというのだ。

 NASAジェット推進研究所(JPL)の広報担当者はAFPに対し、「何に由来するものなのか、議論しているところだが、パラシュートのひもか、探査車を地面に降下させる着陸システムのコードではないかと推測される」と語った。

 この塊は、パーシビアランスに搭載されている前面左側の危険回避カメラで7月12日に撮影された。だが、4日後に探査車が同じ場所に戻ると、なくなっていた。先月発見された、着陸システムの断熱シートの一部とみられる物体と同じように、風で飛ばされてしまったものと思われる。

 天文ファンの一人は「100年後くらいには、火星入植者がこうした物を一つ残らず熱心に拾い集め、博物館に展示したり、『歴史的な至宝』に仕立て上げたりしているに違いない」とツイートした。(c)AFP