【7月21日 AFP】人工知能(AI)の研究・開発を手掛ける非営利団体「オープンAI(OpenAI)」は20日、文章から画像を生成できるツール「DALL-E」のベータ版(評価版)を公開すると発表した。試験への参加希望をすでに登録している100万人に対し、数週間以内に通知を行うという。

 同社のウェブサイトに掲載された動画では、ギターを弾くホッキョクグマやダンクシュートを決めるコアラ、モヒカンスタイルの「モナ・リザ(Mona Lisa)」などの画像をDALL-Eで制作する過程を紹介している。

 DALL-Eや類似ツールが偽情報の拡散に使われるのではないかとの懸念の声も上がっている。これに対しオープンAIは、詐欺行為に使われることがないよう、研究・開発担当者と予防措置を講じていると説明した。

 写実的な人間の顔が含まれる画像のアップロードや、セレブや著名政治家のような公人に似せた顔は生成できないようになっているという。

 暴力的、政治的、性的な表現などにはフィルターが掛けられ、人種や性別に関する固定観念に基づいた描写を避けるよう設計されている。(c)AFP