■外国人のK-POPアイドルとして

 欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン(Eurovision)」の米国版をNBCテレビが企画した際、アレクサさんは故郷オクラホマ州代表として出演した。

 K-POPを米国のオーディエンスに届ける絶好の機会と捉え、「米国の観客の心をつかみ、なおかつ、K-POPらしいもの」を求めて仲間と案を練った。

 アレクサさんにとってK-POPとは、国籍や言語の壁を越えて、コンセプトやスタイルづくり、そしてヘアメークからセット・演出・撮影までのパフォーマンスを完璧にこなすことだ。

「本当に楽しいです。ショーであり、アートであり、見ていて圧倒され、美しい。それがK-POPです」

 アメリカン・ソング・コンテストのグランドファイナルに登場したアレクサさんは、つるされた玉座に乗ってステージに降り立ち、ダンサーたちと一糸乱れぬ振り付けを披露しながら「ワンダーランド(Wonderland)」を歌った。

 K-POPファンは、アレクサさんの優勝によってK-POPというジャンルが米国のエンターテインメント番組で脚光を浴びるようになったと称賛している。

 韓国以外のルーツを持ったK-POPアイドルが増えていることは、韓国自体にとっても良いことだとアレクサさんは考えている。

「韓国はどちらかというと均質な国です。外国人アイドルの存在は、韓国にとっても世界が広がる素晴らしい機会だと思います」 (c)AFP/Cat BARTON