■ロシア側の「協力者」と見なされることを恐れる住民も

 とはいえ、侵攻開始前の人口が約15万人だったメリトポリの住民全員が、同じ考えを共有しているわけではない。

 ロシア側の行政機関トップは、同市で発行されるロシア旅券は1日当たりわずか20〜30、ザポリージャ州全体でも100程度にすぎないとみており、「このペースにはまだ満足していない」と述べていた。

 地元住民の一部は、自らをウクライナ人と認識してウクライナ当局を支持し続けており、ロシア支持者は、ロシア側の「協力者」と見なされることを恐れている。

 厳重に監視されたプレスツアー中にも、カメラの前では話したがらず、旅券申請の列を抜ける人も多かった。

 同市在住のある女性(58)は、ロシア側の当局の存在や旅券の発行について住民が表立って話すことはないと述べ、「依然としてタブー視されており、皆おびえている」と明かした。(c)AFP/Andrey BORODULIN