【7月20日 AFP】英高級靴ブランド「マノロブラニク(Manolo Blahnik)」は19日、22年に及ぶ中国での商標権をめぐる裁判で、最高人民法院(最高裁)が同社の訴えを認める判決を下したと発表した。

 同社の商標をめぐっては、1999年、競合企業が「マノロ&ブラニク(Manolo & Blahnik)」と名乗り、1年後に中国当局がこれを承認。本家のマノロブラニクは2000年、中国で提訴した。

 中国では、商標登録が原則的に早い者勝ちであることが問題の一つとなっている。

 マノロブラニクのスペイン人デザイナー、マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)氏は、同社の発表で「中国国内外でファッションを含むさまざまな業界から受けた支援に対し非常に感謝している」とコメントした。

 マノロブラニクの製品は、米人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」で取り上げられ、世界的に知られるようになった。

 しかし、商標権をめぐる裁判のため、中国のラグジュアリーブランド市場から20年以上も締め出されることになった。

  ブラニク氏のめいで、同社の代表を務めるクリスティナ・ブラニク(Kristina Blahnik)氏は「マノロブラニクは、おじのマノロや顧客、事業のため、積極的かつ世界的に商標を守り続ける」と述べた。

 西側諸国の企業の間では、中国に進出した際、自社に酷似した会社を地元企業が既に立ち上げている事実に直面する事例が相次いでいる。(c)AFP