【7月20日 AFP】ベルギー外務・欧州問題・対外貿易・文化施設省は18日、同国の安全保障に中国のハッカー集団による「悪意あるサイバー行動」が影響を及ぼす恐れがあるとして中国に対応を求めた。

 同省は「悪意あるサイバー行動」は防衛省と内務・制度改革・民主刷新省を標的としており、「ベルギーの主権と民主主義、安全保障、社会全体が大きな影響を受けた」と説明。「国連(UN)の全加盟国に承認された、責任ある国家としての規範に反したこうした悪意あるサイバー行動を強く非難する」とした。

 さらに「中国当局に対し、こうした規範を順守するよう求め続ける」として、中国政府に対し捜査に向けて「あらゆる適切な措置を講じる」よう求めた。

 ベルギーでは2021年12月、防衛省がサイバー攻撃を受け、同省のインターネットに接続されたITシステムが数日間ダウンした。ベルギー当局は、重要データにはアクセスされていないと主張している。(c)AFP