【7月20日 AFP】女子テニスの元世界ランキング1位で、3月に電撃引退したオーストラリアのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)氏が19日、ゴルファーに転向するのではないかとのうわさに対して、プロスポーツの世界へ戻る可能性を否定した。

 四大大会(グランドスラム)3勝を挙げたバーティ氏は、今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)で地元勢44年ぶりのチャンピオンになったものの、3月に25歳の若さで引退を発表してテニス界を驚かせた。

 それ以来、今後については口を閉ざしてきたバーティ氏だが、一方で以前から大のゴルフ好きであり、2020年にはブリスベン(Brisbane)近郊のゴルフクラブの大会に出て優勝。引退後にも米国でエキシビション大会に出ていた。そのためプロのクリケット選手だったこともあるなど多彩な才能を持つバーティ氏が、ゴルフ転向を真剣に考える可能性もあるとの臆測が強まっていた。

 しかし、18日遅くに放送されたメルボルンのラジオ番組で、バーティ氏はうわさを否定し、どんな形でもプロスポーツの世界で再びプレーすることはないと話した。

 バーティ氏は「みなさんは単純に受け入れられないかもしれないけれど、もうこれ以上プロスポーツはやりたくない」と断言し、「ゴルフは大好きな趣味の一つ。仕事にはしないし、そのつもりもないけれど、できれば週に1回はのんびり回りたい」と話した。

「プロスポーツでプレーする必要はないし、そうしたいとも思わない。ゴルフは特にそう」

 昨年暮れに長年の恋人と婚約したバーティ氏は、引退後には「Little Ash」という子ども向けの本のシリーズを発表した。先月には「子どもの教育をサポートすることに熱意を持っているし、新しい読者を増やす手助けができるならとても幸せ」と話していた。(c)AFP