【3月24日 AFP】女子テニス、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が24日、衝撃の引退発表を受けて今後について臆測が飛び交う中、メディアに「静観してほしい」と伝え、自身の将来については口を閉ざした。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝のバーティは23日、自身の夢をかなえ「肉体的に出し切った」として、25歳の若さで現役を退くと発表。テニス界を驚かせたが、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)らが一斉に地に足のついたバーティの決断を称賛した。

 引退表明後初めて公の場で口を開いたバーティだったが、将来のプランについての質問には答えなかった。

 豪ブリスベン(Brisbane)でバーティは、「静観しておいてください。今は全てを明らかにするつもりはない。大丈夫、きっと我慢できます。我慢は美徳です」と話した。

 バーティは過去にテニスを離れ、クリケットのKFCビッグ・バッシュ・リーグ(KFC Big Bash League)でプレーした経験があるため、地元メディアはクリケット復帰や、プロゴルフやオーストラリアンフットボール転向を予測している。

「騎手だったりローンボウルズだったり、いくつか素晴らしいフォトショップの加工を目にしました」と冗談を交えて話した多才なバーティは、「スポーツが大好きで、多くのオーストラリア人のようにスポーツマニアです。興味を引かれると思います。いろいろなことをやってみたいという意味では、私はいつもアスリートですが、どうなるか見ていてください」と語った。

 オーストラリアの先住民ともっと仕事がしたいと考えていてるバーティは、「家で過ごすのが好き」だと続け、母親と父親と過ごす時間を大切にしたいと話す。

「もっと別のやり方で貢献する時間を持ちたいとずっと考えていました。今はそのチャンスがあると思います。幸運にも、私はテニスから多くの機会を与えられました。そして今、自分が情熱を注ぐ方法でお返しをする準備ができています」

 またバーティは、長年の恋人であるゴルファーのギャリー・キシック(Garry Kissick)さんと結婚目前で、日取りも決まっているというが、それがいつかは明言しなかった。(c)AFP