【解説】米の高機動ロケット砲、ウクライナで軍事バランスに影響も 専門家
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■トラック不足のロシア軍
ロシア軍も今後、貯蔵施設を分散させたり、前線からより離れた場所に移動させたりして事態に対処すると専門家は解説するが、兵たんはより困難になるとみられる。
ドハティ氏は「何か物資を送るたびに、必要とする人々に同じ量を届けるのにも、より多くのトラックが必要になる」と分析する。ロシア軍が保有するトラックは侵攻開始後に大幅に減少した。
英スコットランドのセントアンドルーズ大学(University of St Andrews)のフィリップス・オブライエン(Phillips O'Brien)教授(戦略研究)は、ハイマースはそれ自体の能力にとどまらず、ロシア軍の兵たんを破壊し、防空網に対抗するための広範な戦略の一部になると指摘する。
■射程のより長いミサイルの供与要請
ウクライナ政府は、ハイマースを使って発射可能な射程300キロの地対地ミサイル「ATACMS(エータクムス)」を供与するよう米政権に対して強く求めている。だがジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、ウクライナがロシア国内の標的に使用すれば、米国や北大西洋条約機構(NATO)がロシアとの戦争に直接巻き込まれる恐れがあるとして、要請に応じていない。
オブライエン教授は、ウクライナにはハイマースに加え、ロシア軍の空からの攻撃に対する防衛力が必要との見方を示した。「ウクライナに射程の長い兵器を供与するのと同じくらいに、より効果的な防空能力を与えることも最優先課題とすべきだ」とツイッターに投稿した。(c)AFP/Paul HANDLEY
