ウェッブ宇宙望遠鏡:科学者は何を学べるか?
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■恒星の死
ウェッブ望遠鏡に搭載されているカメラは、「南のリング星雲(Southern Ring Nebula)」にある星の墓場を捉えた。星雲の中心には塵(ちり、固体微粒子)に覆い隠された状態で、死にかけた暗い星があることが明らかになり、その星が初めてはっきりと姿を現した。
天文学者らはウェッブ望遠鏡を用いて、ガスと塵の雲を噴出している南のリング星雲のような惑星状星雲の詳細をさらに踏み込んで調査する予定だ。
■宇宙のダンス
「ステファンの五つ子銀河(Stephan's Quintet)」は、五つの銀河から成る銀河群で、ペガスス座にある。
ウェッブ望遠鏡はその中心部を覆う塵とガスの雲を透過し、この銀河群にある超大質量ブラックホール付近から吹き出すガス流(アウトフロー)の速度や組成などに関する最新のデータを収集することに成功した。
このうちの4銀河は互いに近い距離にあり、接近遭遇を繰り返す「宇宙のダンス」を演じている。
この集団を研究すれば、「銀河同士がどのように衝突し、融合するかについて知ることができる」と、宇宙学者のジョン・マザー(John Mather)氏は語る。同氏によると、天の川銀河は、より小型の銀河約1000個が集まってできている可能性が高い。