【7月19日 AFP】英国とフランスは18日、猛烈な熱波に見舞われ、各地で最高気温の記録を更新した。欧州南西部は記録的猛暑に見舞われており、森林火災が拡大している。

 英国の気象予報機関は、同国では猛暑への準備が不足しており、大きな影響が出る恐れがあると指摘。当局は、人命に危険が及んでいると警告している。

 ロンドン南西部のキュー王立植物園(Kew Gardens)では、午後3時(日本時間同11時)までに気温が37.5度まで上昇し、同国最高記録の38.7度に近づいた。ロンドン北郊のルートン(Luton)空港では、高温のため滑走路に問題が生じ、航空便の運航が停止された。

 19日の気温は、英国史上初めて40度を超える可能性がある。記録的猛暑の原因は気候変動にあるとされ、異常気象は今後激しさと頻度を増すと予測されている。

 フランスでは、多くの都市で過去最高気温を観測した。大西洋沿岸に位置する北西部ブレスト(Brest)では気温が39.3度に達し、2002年に観測された35.1度の最高記録を更新。西部ナント(Nantes)でも過去最高の42度を観測し、1949年に記録された40.3度の過去最高気温を上回った。(c)AFP/Phil HAZLEWOOD with AFP Europe bureaus