【7月17日 AFP】欧州南西部の各地で山火事を引き起こしている熱波は17日も和らぐ気配を見せず、週明けには一部で再び最高気温を更新するもようだ。

 欧州南西部が熱波に見舞われるのは今年2度目。フランス、ポルトガル、スペイン、ギリシャでは大規模な山火事が発生し、複数の犠牲者が出ている。

 仏南西部ジロンド(Gironde)県の海沿いの町アルカション(Arcachon)では12日に2か所で山火事が発生。100平方キロ以上に燃え広がり、消火活動が行われている。

 火災を受け、地元住民と観光客合わせて1万4000人以上が避難を余儀なくされた。

 仏気象局(Meteo-France)によると、17日には気温が南仏の一部で41度、北西部でも35度まで上がった。18日には再び最高気温を更新する見通しだ。

 仏アルプス(French Alps)の各当局は、異常気象により落石が相次いでいるとして、西欧最高峰のモンブラン(Mont Blanc)に向かう登山客に旅程の延期を呼び掛けている。

 ポルトガルでは14日、7月として過去最高の47度を観測した。

 スペイン各地でも一部地域で44度まで気温が上昇する恐れがある。山火事は16日も南部から北西部ガリシア(Galicia)州まで各地で続いた。同州では約35平方キロが被害を受けた。

 英気象庁(Met Office)は、「命の危険」があるとする猛暑警報を初めて発令。イングランド南部では18日か19日に観測史上初めて40度を超える恐れがあるとしている。一部の学校は学校閉鎖を予定している。(c)AFP/Karine Albertazzi with AFP European bureaus