【7月16日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、第150回全英オープン(The 150th Open Championship)は15日、英セントアンドルーズ(St Andrews)のオールドコース(The Old Course、パー72)で2日目が行われ、同大会3勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は通算9オーバーで予選落ちし、同コースでの全英オープンは最後になるかもしれないと語った。ラウンド中には涙を見せる場面もあった。

 メジャー通算15勝を誇り、ゴルフの聖地セントアンドルーズでは2度の優勝を経験しているウッズだが、昨年2月の自動車事故で手術した右脚のけがの影響で、18ホールを歩くだけでやっとだと認めた。

 14日の第1ラウンドで、全英オープンの初日としては自己ワーストの6オーバー「78」をたたき、決勝進出はかなり厳しくなっていたウッズ。第2ラウンドはカットラインの目安となるイーブンパーを目指して「66」を狙うと意気込んでいたが、事故の影響は明白で、そのスコアを現実的に狙えると思わせる場面は一度もなかった。

 この日「75」でラウンドを終えたウッズは「18ホールを歩くだけでも厳しい。今やって見せたことのために、その前後や毎日において、自分の体に何をしてどれだけ時間をかける必要があるのか、人には絶対に分からない」と語った。

 また、18番のフェアウエーを歩いている際にスタンディングオベーションを受けて涙を拭っていたことについては、「涙が出てしまった。普段は何に対してもあまり涙ぐんだりしないのに」と話し、「セントアンドルーズでの全英オープンは、これが最後になるかもしれないと感じた。ファンが総立ちで温かく迎えてくれて、信じられないような気持ちになった」と振り返った。

 46歳のウッズをめぐっては今後についても注目が集まるが、本人は「何も計画していない。ゼロだ。来年はまた何か出るかもしれないが、近い将来は何もない。これだけ。今年はここでプレーすることだけを望んでいた」と述べるにとどめた。(c)AFP/Kieran CANNING