【7月15日 Xinhua News】中国語、英語、日本語などの多言語ホットラインサービスなどを手掛ける中国香港特別行政区の飛翺集団(800テレサービシズ)は、今年で創業25年になる。香港から上海、上海から東京へと拠点を拡大し、日本でもサービスを提供するなど積極的な事業展開を進めている。

 同社は1997年に香港で創業。2000年ごろに上海の浦東新区を起点として中国本土市場に参入した。同社董事会主席兼最高経営責任者(CEO)の黄有権(こう・ゆうけん)氏がこのほど、上海の陸家嘴ソフトウエアパークにある本社で取材に応じ「中国本土は人口が多く、消費者も多い。当社が各大都市で展開するカスタマーサービス・コールセンター事業はこの25年間、本土の経済発展に伴って急成長してきた」と語った。

 黄氏によると、同社は上海とその周辺都市を足掛かりに、北京や広州などに拠点を増やしていった。コールセンターの従業員も開始当初は数十人だったが、今では世界十数都市に約1万人を抱えるまでになった。

 18年には、日本の企業や消費者の日本語カスタマーサービスに対する需要に応えるため、東京都新宿区にオペレーションセンターを開設。現在は従業員60人が在籍し、日本人オペレーターによる日本語での応答サービスを提供している。

 25年前に香港と上海で主に外資系携帯電話メーカーのカスタマーサービス・コールセンター業務から始まった当社の事業はその後、金融コンサルティングや家電製品のアフターサービスなどにも徐々に拡大していった。08年の北京夏季五輪、10年の上海万博のころには、電子商取引(EC)事業者向けにカスタマーサービスのサポートも開始。ここ数年は、人工知能(AI)による音声応答やビッグデータサービスを含む総合プラットフォームへと成長している。(c)Xinhua News/AFPBB News