【7月14日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は13日、イスラエルに到着し、就任後初となる中東歴訪を開始した。両国首脳は、イランという共通の脅威を念頭に、イスラエルとアラブ諸国との関係を強化する構えを示した。

 イスラエルは、2020年に米国の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーン、モロッコとの国交を正常化。サウジアラビアとも同様の関係構築を望んでいる。

 15日にサウジアラビアを訪問する予定のバイデン氏は、こうしたイスラエルの姿勢について強い支持を表明。テルアビブ近郊の空港に大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)で降り立ち歓迎を受けた後、「われわれはイスラエルの地域への統合を進めていく」と述べた。

 イスラエルのヤイル・ラピド(Yair Lapid)暫定首相は、中東諸国との新たな安全保障と経済関係の構築をバイデン氏と話し合うと説明。「イランの核開発計画を阻止するための強力な世界的連合を一新する必要性について議論する」と述べた。主要国は現在、2015年にイランと結んだ核合意の再建を目指しているが、イスラエルは反対している。(c)AFP/Aurelia End and Ben Simon