【7月14日 AFP】ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」は13日、北朝鮮が両勢力の独立を承認したと発表した。ウクライナはこれに反発し、北朝鮮との国交断絶を宣言した。

 親ロ派勢力の在ロシア代表部はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)への投稿で、同勢力の「駐ロシア大使」に任命されたオリガ・マケエワ(Olga Makeyeva)氏が北朝鮮の申紅哲(シン・ホンチョル、Sin Hong Chol)駐ロシア大使から独立の承認書とする書簡を受け取っている写真を公開。北朝鮮は今のところコメントしていない。

「ドネツク人民共和国」は12日、ロシアの首都モスクワに「大使館」を開設。その際、独立承認について北朝鮮と協議中だと述べていた。

 ロシアは2月24日にウクライナへ侵攻する数日前、親ロ派支配地域の独立を承認。先月には、北朝鮮と同じくロシアの同盟国であるシリアも追随していた。

 ウクライナ外務省は声明で北朝鮮を非難し、同国との国交断絶を表明。独立承認はロシアの働きかけによるものであり、「北朝鮮の有害さよりも、ロシアの有害さを示している」と指摘した。(c)AFP