【7月14日 AFP】米労働省が13日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が9.1%となり、1981年11月以来40年ぶりの高水準を記録した。物価の高騰により米国民の家計はさらに圧迫され、支持率が低下するジョー・バイデン(Joe Biden)大統領にとって厳しい状況となっている。

 ガソリン価格の高騰により、CPI上昇率は前月比で予想を上回る1.3ポイント上昇。エネルギーは上昇分の半分を占め、ガソリン価格は前月比で11.2%増、前年同月比で59.9%増と大幅に上昇した。エネルギー価格全体の上昇率は80年4月以来の高水準を記録した。

 バイデン氏は声明で、インフレ率が「受け入れられない高水準」にあると認めつつも、6月中旬以降のエネルギー価格下落を反映していない「古い」データだと指摘。小麦などの価格も急激に下落していると説明した。一方で、インフレ対策が最優先事項であることを強調し、「さらなる進展をより急速に」実現する必要があると認めた。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は今後も、インフレ抑制のため大幅な利上げを続ける可能性が高い。FRBは先月、27年ぶりに0.75%の利上げを決定。エコノミストは、今月中にも同等の利上げがあり得るとみている。(c)AFP/Heather SCOTT