「胎児は同乗者」 米テキサス州の妊婦、罰金に反発
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【7月12日 AFP】米テキサス州で、1台に2人以上乗っている場合に通行できる車線「カープールレーン」を1人乗りで走ったとして罰金を科された妊婦が、胎児も乗員の1人として数えるべきだとして裁判所に不服を申し立てる方針だ。
妊娠34週だったブランディー・ボットーネさん(32)は先月、ダラス(Dallas)でカープールレーンを走行中、警察に停車を求められた。しかし、数日前に米連邦最高裁判所が、女性の人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決」を覆す判断を下したことから、胎児も1人と数えるべきだと主張した。
ボットーネさんが10日、米CNNに説明したところによると、警官に「同乗者はいますか?」と聞かれると、おなかを差して「ここに赤ちゃんがいます」と答えた。
警官は、乗員2人は体外にいなければならず、胎児を1人と数えることはできないと説明した。
テキサス州の刑法は多くの保守的な州と同様、胎児を「人」と認めている。しかし、運送法での扱いは異なるようだ。
テキサス州は、妊娠6週以降の人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止している。(c)AFP