「朝は北京で餃子、午後は重慶で火鍋」 中国各地につながる高速鉄道
発信地:中国
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【7月12日 CNS】中国の高速鉄道網は年々広がっており、インターネットでは「朝は北京で餃子を食べ、午後は重慶(Chongqing)で火鍋を食べる時代が来た」という書き込みも見られる。
6月20日には、河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)と重慶市を結ぶ鄭渝高速鉄道が全線開通した。北京-重慶間は従来の約11時間から6時間台に短縮される。同日は山東省(Shandong)済南市(Jinan)と鄭州市を結ぶ済鄭高速鉄道の濮陽(河南省)ー鄭州間も開通した。鄭州市は「米」の形のように八方につながる高速鉄道ハブ網の中心となり、17省・直轄市がつながった。
中国国家鉄路集団の陸東福(Lu Dongfu)会長によると2012年以降、高速鉄道は年間平均3500キロずつ拡張している。2020年末で総距離は3万7900キロに達し、人口50万人以上の都市の90%をカバーしている。
鉄道網が複雑になる中で最適なダイヤ調整を繰り返し、ピーク時は4〜5分間隔の走行を実現。2021年6月末まで92億8000万キロを安全に走行し、141億2000万人が乗車している。また、2015年12月から高技術を要するプロジェクトに取り組み、91の橋と57のトンネルを建設。環境を保全しながら新ルートを確保した。
中国国家鉄路集団は2035年までに高速鉄道網を約20万キロ整備し、全ての省・直轄市を高速鉄道でつなげることを目指している。(c)CNS/JCM/AFPBB News