【7月12日 AFP】ウクライナのワジム・フトツァイト(Vadym Goutzeit)青年スポーツ相は11日、ロシアによる侵攻が続いているものの、同国サッカー1部リーグの新シーズンが開幕すると述べた。フトツァイト氏はフェイスブック(Facebook)に「8月23日にウクライナ1部リーグが開幕する」と記し、「戒厳令下に大会を組織し、開催する手順を検討することで合意した」としている。

 国内の各クラブは、侵攻を受けて中断していた昨シーズンについて4月に打ち切りを判断。シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)が2位のディナモ・キーウ(Dynamo Kyiv)に勝ち点2差をつけて首位に立っていたが、リーグ側は優勝チームをなしとする決断を下した。

 フトツァイト氏は新シーズンについて、ウクライナ領内において無観客で試合が開催され、すべての安全規則の順守が義務付けられるとした。

「空襲の間、試合は中断され、選手や指導者、スタッフは速やかに避難所に向かわなければならない」とフトツァイト氏は続けた。

 スタジアムやトレーニング場など、同国内のサッカー施設はロシアによる攻撃で被害を受けており、今年2月の侵攻開始後には多くの外国人選手が国外退避した。

 同日にはシャフタール・ドネツクを率いるイタリア人のロベルト・デ・ゼルビ(Roberto De Zerbi)監督が、双方合意の上で退任したと発表されている。(c)AFP