【7月12日 AFP】台湾の頼清徳(William Lai)副総統は11日、銃撃され死去した安倍晋三(Shinzo Abe)元首相の弔問のために日本を電撃訪問した。台湾メディアが報じた。中国の反発は必至だ。

 中央通信社(Central News Agency)は、与党・民主進歩党(DPP)の郭国文(Kuo Kuo-Wen)議員の話として、頼氏が蔡英文(Tsai Ing-Wen)総統の指示で、予定を急きょ変更して訪日したと伝えた。郭氏は、この訪問は「外交上の突破口」になるとした。

 複数の台湾メディアによると、1972年の日台断交後に訪日した台湾高官としては最高位となる。台湾当局は今のところコメントを控えている。

 安倍氏は退任後も、中国の軍事・経済的圧力を受けている台湾への支援表明を続け、台湾メディアから「最も親台的な日本の首相」と呼ばれていた。(c)AFP